鬱ゲーや鬱アニメというジャンルをご存知でしょうか?まだあまり詳しくはないと言う方に分かりやすく言えば、シナリオの展開中が目を覆うほど悲惨だったり、やっとの思いで迎えたエンディングがどうしようもないくらい救いがなかったりするものを差します。

何故、鬱ゲーや鬱アニメが流行るのか

何故わざわざそんな暗くなるものを見たいのか?このようなジャンルでは人の生き方や考え方、感じ方や行動・言動が普通のシナリオではなかなか見かけないくらい深く重く“人間”というものを表現しているからです。

また、ハッピーエンドや大団円は山ほどあって見飽きてしまい、もっと強い刺激を、胸が苦しくなるくらいの切なさや遣り切れなさを感じたいからかもしれません。

そこにあるのは、“非日常”の世界

お化け屋敷や心霊スポットに足が途絶えないのも、普段普通に過ごしている日常の中では感じる事の出来ない“非日常”を体感出来るからでしょう。

鬱ゲーや鬱アニメも同じです。普通の作品ですら感じ取る事の出来ない悲惨で重苦しい世界を、画面越しに簡単に得られる事が出来るのです。

ただ暗いのではない。生きるのは、綺麗ごとではないのだと

さらにこれらの作品ではただ単に暗く重いだけではなく、反面教師と言いますか、「生きるという事・愛するという事」に深く重点を置いているものが多く見られます。

綺麗ごとでは片付けられない世界。そこは奇跡などが起こらず、理屈ではどうしようもなく、道理が通る事もなく、理性は砕け散り、ご都合主義は存在しません。

どんなに頑張っても無駄で、中には最初から生きる事を諦めていて、愛する事を放置しているのもあったり、逆に普通では選べない生きる道を選んだり、よほどの覚悟がなければ出来ない悲しい愛し方を行ったりする場合もあります。

生きる事・死ぬ事・愛する事・憎む事を綺麗なフィルターで隠さず、おおっぴろげに晒してプレイヤーや視聴者に容赦なく突きつけてきます。

鬱ゲーや鬱アニメの人気作品

さて、この辺りでまだこのジャンルに詳しくない方に向けて、特に有名な作品を挙げながらどのような世界なのかを具体的にご紹介しましょう。

鬱アニメで有名なのは「魔法少女まどか☆マギカ」と「サイコパス」でしょうか。どちらも鬱アニメの鉄板と称されていまして、脚本は様々な鬱ゲーの脚本家の虚淵さんが担当している事でも有名です。

可愛いイラストに油断すると……「魔法少女まどか☆マギカ」

まず「魔法少女まどか☆マギカ」ですが、可愛いイラストと明るくて取っ付きやすいオープニング曲、しかもテーマが魔法少女なので普通のアニメと勘違いして間違えて見てしまった、というケースが結構あります。

というか、この作品は劇場公開もされたのですが、その際に子連れの方が普通の子供向け魔法少女物だと勘違いして見に行った結果、あまりの鬱展開に子供が泣きだして上映中に退席してしまったという伝説があるのです。

ポップで可愛いイラストですが、話はかなり重く容赦ありません。詳しくは別ページでガッツリ書かせて頂きますが、死者が出ます、最悪のタイミングで。

しかしそれだけでは鬱アニメとは言えません。これが鬱アニメと称されるにはその後の展開が大きく理由となっているのですが、そこは知らないで見た方がいいでしょう、ただ、とにかく報われません。

システムが人の生き方を決める世界「サイコパス」

次に「サイコパス」ですが、これは犯罪者をテーマとしたアクションアニメに入るのでしょうか?これもバンバン人が死んでいきます。犯罪物なので当たり前ですが。

この世界ではとある診断を全国民が行い、それで犯罪を犯すかもしれない、と認定されると犯罪者扱いされて周囲から孤立したりイジメられたり、最悪病室に閉じ込められてしまいます。

殺人と被害者と加害者と犯罪者認定された人と自分の正義を貫く人の思いが巡り合う、犯罪者認定されれば真っ当には生きられない、上のお偉いさんから圧力をかけられれば自分を貫く事も出来ない、何とも現実的で遣り切れない設定です。

この作品が鬱アニメに選ばれているのにも、もっと深い理由があるのですが、それはまた別ページで長々と語らせて頂きます。書き出すとキリがないので(笑)

人間とはこんなにも醜く憐れで必死に生きている

要するに鬱ゲーや鬱アニメ、鬱映画とは、普通の作品では描くのを避けられ、ある種タブーとされている暗く深く人間の醜さや悲惨さ、憐れさやどうしようもなさを、プレイヤーや視聴者がトラウマになるくらいに容赦なくバシバシと描いた作品という事です。

それを求める理由は人それぞれ、普通のに飽きてもっと刺激が欲しいという方や、綺麗ごとやハッピーエンドなんていらないという方、思いっきり落ち込んで凹んで暗くなって鬱になりたいという方などなど。

この世界は面白いですよ、最初は敬遠してしまうかもしれませんが、ツボにハマる人はとことんこの世界を堪能したいと思ってしまうくらい奥深いです。

格言う私も勧められてあまり乗り気でもなく、よく分からないまま見てみたのですが、今では自分で次へ次へとまだ見ていない作品を探してしまうくらいにハマっています(笑)

Warning-精神的に弱っている方、感受性の強すぎる方、心臓の弱い方-Warning

ただ注意しておきたいのは、精神的に弱い方や暗いのが本当に無理!という方にはオススメ出来ない、という事です。

作品によってはプレイヤーや視聴者の精神状態に影響を及ぼしてしまうものがありますので、なるべく元気な時に見て下さい、私が紹介する作品の中でも、私自身面白かったしすごく良かったけど、もう二度目はいいかな……というのもありますし。

このジャンルが気になっている貴方、もっとこのジャンルを知りたいと思っている貴方、鬱ゲー・鬱アニメ・鬱映画は探せば結構出てきますよ、古いのが多いのが難点ですが、ドンドン発掘していきましょう。

それでは簡単な説明はこの辺で、作品紹介ではもっと深く解説しますので、ぜひこのジャンルにハマっちゃって下さい、色々と考えさせられますよ。