デスゲームとは、何らかの理由で集められた複数人が、主催者が提示するルールに則って自らの命を賭けたゲームをするジャンルです。

一番分かりやすくて代表的なのは「バトル・ロワイアル」でしょうか。あれは政府が主催になって選ばれた1クラスが、生存者1人というたった1つの枠を掛けて殺し合うものでしたよね。

他にも全員が協力して脱出を目指すタイプや、何もしなくてもクリアは出来るけれど他者を蹴落とす事でより自分に利益が出るものなど、細かくジャンル分けするといくつかのタイプがあります。

また、参加する際にも、拒否の出来ない強制的なものや、高額の報酬を得るために自ら参加するもの、故意に選ばれたのでも、自ら参加した訳でもなく、偶然巻き込まれたものもあります。

デスゲームの醍醐味 生存願望と罪悪感の狭間で揺れる心

このデスゲームというジャンルを取り扱っている作品は結構ありまして、殺伐とした雰囲気や心理戦、自分が生き残るために他者を蹴落とす様や、それぞれが抱えている問題、生き残りたいという願いと人を殺したくないという思いが複雑に交差します。

他人を殺してでも生き残らなければならない、他人を騙してでも出し抜かなければならないなど、どうしても積極的に参加する理由も浮き彫りにしながら話が進むものもありますので、その苦しみと葛藤は鬱系には入らなくともなかなかすごいものがあります。

ですので、今回は番外編として、デスゲームものの中でも特にオススメの作品を簡単にご紹介させて頂きますね。

自分が死ぬか、誰かに投票するか、「生贄のジレンマ」

これは小説が原作なのですが、映画版の方でお話しますね。小説の方も長く上中下巻の作りになっているのですが、映画も同じく上中下巻になっていて、とても長いです。

とある高校の卒業式に集められた3年生4クラスの生徒だけが登場人物となっていますが、それでも多いですね、彼らのゲーム直前のインタビュー映像が、該当人物が死亡する度に流されるので、長いです。

とりあえず簡単にあらすじを言いますと、卒業間近の3年生達がそれぞれの教室に集まっているとテレビモニターに愛らしいマスコットが出てきて、「あなた達は今から1時間後に全員死にます。ただし生き残る方法があります」といきなり宣告されます。

ルールは簡単です。4クラスの中の誰かがいつの間にか校庭に出来た底が深くて見えない大きな穴に生贄として飛び込めば他の誰も生きていられますが、誰も生贄にならない場合はそれぞれのクラスごとに投票で犠牲者を決め、時間になると最も多くの投票を集めた人が身代わりに死亡するというものです。

ネックなのは誰か1人でも投票しないクラスは無投票=ゲーム参加拒否とされてクラス全員死亡する事と、投票はモニターで誰が誰に入れたか分かってしまうという事です。

誰だって底の見えない大きな穴に飛び込みたくはないですよね。けれどだからと言って仲良く過ごしてきたクラスメイトに投票して、死んで下さいと言える訳でもありません。

生贄が出なければ死、投票をしなければ死。誰かに投票しなければならない恐怖、自分が投票されるかもしれない恐怖が募っていき、段々疑心暗鬼になって自分が生き残る為にクラスメイト間で言い争いが始まるようになります。

誰かが生贄になっても制限時間が伸びるだけ、投票で誰かを犠牲にしても制限時間がリセットされるだけで終わらないので、彼らの恐怖と焦りは混乱と犠牲を生んでいき、その結末とは……。

条件を満たして報酬山分け「シークレットゲーム」

元々はパソコンのエ□ゲー「キラークイーン」として出されたものをシナリオ改変、BETシステム搭載、全年齢対象に変更してPS2とPSPで出し直されたのが「シークレットゲーム」です。

見知らぬ廃墟のような閉鎖空間に、外れない首輪をつけられた13人の男女が集められ、それぞれがトランプの1~13を模したPDAを渡されています。

それぞれのPDAに基本ルールであるルール1と2、ルール3以降の中の2つをランダムに書かれているので、数名が協力しないと全てのルールを確認出来ないような作りになっています。

ルールを簡単に言いますと、72時間以内に首輪を外す事が出来ればゲームクリアとなっていて、その時点で生き残っていた人全員で20億円の報酬を山分け、進入禁止エリアがあり、最初は屋外のみだけれど時間が経つにつれ増えていって最終的に建物全体が進入禁止エリアになってしまうという事と、戦闘禁止エリアがあり、そこで誰かを攻撃してはいけないと言う事で、勿論ルールを破れば死にます。

肝心の首輪の外し方ですが、それぞれのPDAによって条件が違います。ただ72時間生き残っていればいいだけ、という簡単なものから、自分以外の参加者全員死亡というかなり難しいのまであります。

所持しているPDAによっては何人も殺さなければならなくなり、殺るか、殺られるかの緊迫状態が続きますし、多額の報酬を得るために倫理や道徳、理性を捨てて条件以上の殺人を積極的に行ってくる人もいれば、誰とも争いたくないというゲーム放棄……ではなく常識的な考えを持った人もいるので、プレイヤーは悩みながらただストーリーを見ていくしかありません。

選択肢も分岐もなくただ見ているだけなのですが、PSP版とPS2版で追加されたBETシステムでは、どのキャラクターが生き残るかをプレイヤーが賭けをする事が出来ます。

BETシステムは任意制でやるかやらないかはプレイヤーに任せられていますし、別にやらなくともいいのですが、せっかくですし、そこはご自由にどうぞ。

協力して脱出しろ「9時間9人9の扉」

DSで発売され、続編である「善人シボウデス」が3DSで発売されました。アドベンチャーゲームと脱出ゲームが一緒になったもので、基本的には選択肢で展開を選びながら途中途中にある脱出ゲームをクリアしていく形になります。

古く大きな客船の中に8人のほぼ見知らぬ男女がいて、それぞれの腕には数字の書かれたバングルが嵌められていて、ゲームクリア条件は「9の扉」を見つけてそこから脱出すればいいだけです。

ただし、途中途中に9以外の数字の書かれた扉があって、開くには3人以上5人以下の人数でそれぞれのバングルの表記を足して出した数字根(各数字を1ケタになるまで足していって出た数字、1と5と8の場合は1+5+8で14、1+4で5)でなければ開かず、開いた扉はそのバングル所有者全員が入っていかないと死亡します、勿論所有者以外は紛れ込んでも駄目です。

基本的には数字根を照らし合わせながら全員で協力していけばいいのですが、そうならないからデスゲームなのですよね、色々と隠し事をしているキャラクターもいますので、プレイヤーの選択ミスであっさりバッドエンドになります。

扉の開け方については実際にやって貰った方が早いと思います。キャラクターが数字根やら16進数やらを丁寧に説明して、選択肢も分かりやすく教えてくれますので。

なお、脱出パートでゲームオーバーになる事はありませんので、脱出ゲームの経験があまりない方でも大丈夫ですよ、「密室のサクリファイス」のような理不尽使用ではありませんので。

卒業したければ完全犯罪を成り立たせろ「ダンガンロンパシリーズ」

言わずと知れたハイスピード推理アクションゲーム「ダンガンロンパ」もれっきとしたデスゲームものに含まれます。

1の場合は出口のない、ドアも窓も開かない学校に閉じ込められた超高校級シリーズの高校生達が、モノクマという可愛らしい動くぬいぐるみ(旧ドラえもんの方)に支配され、脱出するには学級裁判で勝利して卒業しなければならないというものです。

2の場合は、絶海の孤島に連れ出された別の超高校級シリーズの高校生達が、島から脱出するために学級裁判で勝利して修学旅行を終わらせるというものです。

卒業or終了させるには誰かを殺した上で、その後にある学級裁判で犯人(クロ)だとバレずに済ませればいい、というもので、つまり完全犯罪を成り立たせればいい訳ですね。

ただし、両方ともやってはいけないルールが決まっていまして、ルールを破ってもお仕置き(処刑)されてしまうので、ルール内で行動しなければなりません。

死体を生存者3名以上が確認すると「死体発見アナウンス」が流れ、一定時間後に誰が犯人かを皆で推理する学級裁判が開かれる訳ですが、クロを間違えてしまうとクロ以外が全員死亡してクロだけが生きて脱出出来ますが、クロが見事当てられると他全員は生き残り続行で、クロはお仕置き(処刑)されてしまいます。

脱出するためには誰かを殺して誰にもバレないようにすればいいのですが、まぁそんなのかなり難しいですよね、クロ以外は必死に犯人捜しをするのですから、多勢に無勢です。

また、そんなぬいぐるみの言う事なんて聞かずに皆で協力して脱出する方法を探せばいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そう甘くはいきません。

そんなの向こうも知っているので、あの手この手で何としても脱出しよう、誰かを殺そうという動機を作り出して煽ってきますから、結局ゲームは開始されてしまうのです、その理由も結構切ないのが多かったりしますよ。

アクションと推理の難易度は調整出来ますし、他のキャラクターがポンポンヒントをくれたりするので、苦手な人でも大丈夫ですし、難易度を上げればやりごたえも出てきます。