ニトロプラス作、虚淵玄脚本、プレイ時間2~3時間、ノベルゲーとしては選択肢がたった2回のみ、エンディング数は3つという物凄く短い作品ながら、鬱要素をずっしり詰め込んだダークサスペンスホラー「沙耶の唄」について、ご紹介させて頂きます。

心してかかれ、「沙耶の唄」プレイ注意

記事タイトルでも書かせて頂いたように、最初からすごいです。「出オチ」という言葉がぴったり合うと言いますか、プレイヤーの方は心の準備を終えてからゲームスタートを押して下さい。

また、シナリオや画像もそうなのですが、音声も鬱要素を増長させているので、イヤホンもしくはヘッドホンで(エ□ゲーやる時は恐らく皆さんこれでやると思うのですが)プレイする事を全力でオススメします。

それと、これは人によるかもしれませんが、感受性が高めの人や、ちょっと精神的に弱ってきている人は元気になってからプレイする事をオススメしたいですね、でないとあの世界に引きずり込まれてしまうかもしれません。

ぐちゃぐちゃでエグドロの世界

では軽く世界観を。普通です、世界自体は私達が暮らしている世界とほとんど変わりのない普通の世界なのですが、主人公は事故の後遺症で普通の世界がドロドロのグログロに見えてしまっていて、建物は肉片のようなものがこびりつき、人間は気味が悪い化け物になり、人間が発する声は聞き取れないほどにノイズだらけになってしまっています。

これが最初から最後までほぼ続きます。ノイズにはこだわっているのかゲーム画面に表示される文章も記号だらけでプレイヤーにも彼らが何を言っているのかよく分かりません。

不気味な画像とノイズだらけの音声をじっくりとお楽しみ下さい。ああ、くれぐれも貴方の精神に支障が出ない程度にですよ、「これ以上は・・・」と思ったら一休みする事をオススメします(私は慣れているので普通にプレイ出来ましたが、出だしには驚きました)

攻略ヒロインはたった1人

また、これもエ□ゲーとしては珍しいのですが、ヒロインは「沙耶」1人だけです。他にも女性のキャラクターは出てきますし、主人公に想いを寄せている子もいるのですが、ヒロインは沙耶だけです。

エ□ゲーを語るにはヒロインの魅力……沙耶の可愛さを語りたいところですが、この記事は鬱ゲーを語る記事なので「沙耶は可愛い」とだけ言っておきましょうか、ヤンデレに属するとは思いますが、可愛いです、これ以上は書きません。

ここでお気づきになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、主人公の世界では人間が気味の悪い化け物になっているのに沙耶は可愛い少女、という事はつまり沙耶は……。

これ以上はゲームを実際にプレイしてご自身で確かめて下さい。もう大体分かってしまった方がいるかもしれませんが大丈夫、これは別にプレイに支障が出る程のネタバレではありませんので。

鬱ゲー?純愛ゲー?判断に困るジャンル

ところで、この「沙耶の唄」は鬱ゲーに入れようかどうか正直かなり悩みました。鬱要素はかなりありますし、少なくとも普通のゲームではないのですが、これが鬱ゲーに入るかどうかはネット上でも意見が分かれてしまっています。

理由は、「純愛ゲー」に入るのではないか、と言われているからです。確かにこの作品、純愛だと思いますし、泣きゲー……には入りませんね、やはり純愛ですか。

事故の後遺症でぐちゃぐちゃドロドロの世界で疲れ切ってしまっている主人公の前に現れた、唯一まともな人間に見える可愛らしい少女、もう精神が限界に近づいてきていた主人公には一筋の光、ただ1つの救いに思えた事でしょう。

そして少女の方も怖がらずに自分に優しく接してくれる主人公の存在が嬉しく、二人の想いはいつしか恋愛感情になるのですが、その肝心の少女が実は……。

つまり鬱ゲー要素を含んだ純愛ゲーですね

鬱要素たっぷりの純愛ですね。エンディングも美しく切なくて幻想的なのがとてもいいですし、鬱ゲーとするならグログロドロドロの世界と、疲れ切った主人公の精神を堪能して下さい。

いや、深く真に愛するがゆえの結果が鬱ゲーかもしれませんね。主人公は本気で少女を愛し、少女も本気で主人公を愛したからこそああなったのでしょう。

誰かを愛する事の真の意味を、サスペンスホラーというジャンルが鬱要素と共に貴方に教えてくれる事でしょう、壊れた主人公が感じる孤独感と恐怖も、なかなかの見どころです。

最後に小ネタを。公式のホームページに行ってみて下さい、普通なのですが、トップページにいる沙耶をクリックして、各ページ(キャラクター案内やギャラリーなどすべてのページ)にいる沙耶も順番にクリックしていくとホームページの一部が変わりますよ、少しだけどんな世界か見る事が出来るので、試してみて下さい。