作品全体としては鬱ゲー、鬱アニメに入らないけれど、その中の一部だけが鬱シーンだったりする作品が結構あったりします。

トラウマシーン集などと呼ばれ、それ以外は普通なのにどうしてここだけ……いや、他の部分が普通だからこそその部分がより強調されてしまうのかもしれませんが、それがなかなかすごいので特に良かったものをご紹介させて頂きます。

この記事に関してはネタバレを多く含みますので、ご了承ください。

これは良い!トラウマシーン集

思わずそのシーンに入った時だけ「うわぁ……」と思ったり、他はいいけどそのシーンだけは勘弁、むしろどうしてそれ入れたんだ、と思った一部シーンだけを書かせて頂きます。

全体がそうではないので、そのギャップにどうぞやられてみて下さい。ただし、そのシーンだけ見ても意味は半減してしまうので、出来ればそのゲーム・アニメそのものをご自身で見て頂けた方がいいと思います。

ダンガンロンパの各おしおきタイム前後

推理ゲームで大ヒットし、現在3作目発売決定で4作目も開発中、アニメ化もされている大人気ゲーム「ダンガンロンパシリーズ」は、なかなか悲しいシナリオはありますが、鬱ゲーではありません。

それでこのゲームのトラウマシーン集は、学級裁判後のおしおきタイム。名前は可愛いのですが結構えげつない処刑をムービーで流されますし、おしおきタイムが始まる前と、終わった後のキャラクター達の反応が重かったりします。

特にインパクトがすごかったのが1の「千本ノック」初めてのおしおきタイムなので衝撃を受けた方はいらっしゃると思いますし、私も「おしおき」と聞いていたので油断していました。

次が2の「暴れん坊少女」と「○○(キャラクター名が入るので伏せます)大地に堕つ」ですね。こちらはおしおきされるクロの心情が悲しく、特に「暴れん坊少女」の方は守りたかった人をも巻き込んでしまった瞬間は「うわぁ……」となりました。

街~運命の交差点~の手を切り落とすシーン

サウンドノベルゲームで数人のキャラクターが主人公となり、それぞれの行動が他の人達の動きに影響する事で何が起こるか分からない楽しみと、繋がった時の感動など、独特なゲームシステムが話題を呼んだ結構古い作品です。

それで、とあるキャラクターのエンディングがトラウマシーンに入りました。このキャラクターは元々全体的に鬱々しているのですが、頑張って辿り着いた先のエンディングが半端ないです。

とある理由で自分の右手を切り落として、それをコンビニまで持って行って郵送して貰おうとする……という終わり方をします。

自分で自分の腕を切り落とすって、怖いですね。それにこのキャラクターはずーーーっと暗く鬱々しているので、こっちが気が滅入ってしまいそうです。

クロックタワー3の硫酸男

怖い、難しいと評判のクロックタワーシリーズ第3弾!とは私は言いたくありません。これはミュージカルゲーですし、今までのいいところがすべてなくなっていて、どうしてこうなった……と落胆の感想を抱きました。

クロックタワーと思わなければこれはこれで面白いですし、結構難しいのでいいのですが、クロックタワーシリーズと考えるとダメですね。

それでこの作品の唯一トラウマシーンに入ったのが、「硫酸男の硫酸風呂」です。このゲームは各章ごとにヒドイ殺人鬼とその被害者の最期のシーンが映し出されるのですが、硫酸男はトラウマ級です。

幸せそうな親子が襲われ、無理矢理硫酸漬けにさせられる所はもう……必死にお互いを守ろうとする親子が悲しすぎます。

ちなみにこの硫酸男は元ネタというか、実際の人物を参考にしていまして、殺しては死体やら証拠品やらをすべて硫酸で溶かして隠滅していたそうですよ、興味ある方は調べてみて下さい。

黒ノ十三の羽音

13話の短編集型サウンドノベルゲームで、1つのシナリオ以外はすべてバッドエンドに到達し、監修は推理作家の綾辻行人が行っている事でも有名なこの作品ですが、とあるシナリオは鬱まっしぐらだったので、ここでご紹介させて頂きます。

「羽音」というシナリオなのですが、勘のいい方は出だしでもう何となく分かると思います。アレなのですよ、アレな上に到達するエンディングも救いがまったくありません。

過去にアレを食べていて、アレになってしまっていて、その理由が分かった時のやるせない絶望感に打ちひしがれた方も多くいらっしゃるようですね。

他のシナリオは良さにバラつきがありましたが、このシナリオのせいでぶっ飛びました。アレが平気だという人はそんなにいないと思いますし、ましてやアレを食べるなんて……。
黒ノ十三の羽音

サイレントヒル4のヒロイン侵食度マックス

シリーズが多く出ている人気アクションホラーゲーム「サイレントヒル(通称静岡)」の第4作目からのご紹介となります。

個人的にシリーズをやってきている私はこの作品好きではありません。クロックタワー同様にいい部分がなくなってしまっている上に、余計なシステムが増えて面倒です(もちろん、このシステムがいいという方もいらっしゃいますけど)

それでこのゲームのトラウマシーンですが、このゲームは途中からヒロインと共に行動するようになっていまして、ヒロインが死ぬ事はありません(いくら敵に攻撃されても、主人公が攻撃してもピンピンしています)

ですが、ダメージを受けたり、主人公と離れすぎたりすると、ヒロインの侵食度が高くなっていき、肌には斑点が浮かび、それが波打ち、肌全体が黒くなって最終的には意味不明な言葉を発するようになります。

そしてラスボス戦。ヒロインはプールのようなものに向かって歩いていき、沈み込むと死んでしまうのですが、この歩く速さが侵食度に比例してまして、マックスの場合はマッハで走っていってしまいます(笑)

ただし侵食度が高くないと見れないイベントもありますので、トチ狂ったヒロインに驚愕しながら進めてみて下さい。

デメントの妊娠エンド

アクションホラーゲームで、クロックタワーシリーズに入る予定だったらしいこの作品は、全体的にエロく暗く、竹中直人監督&出演という事でも話題になりました。

その中でもバッドエンドの1つ「妊娠エンド」は女性であれば尚更トラウマ級のえげつなさです。物悲しいBGMを背景に、孕まされ大きくなったお腹に、魂の抜けきった虚ろな瞳や表情は絶望感をプレイヤーに叩き付けてきます。

全体的に暗いとは書きましたし、この「妊娠エンド」の衝撃はすごいですし、システムも逃げるか隠れるしかないというクロックタワーシリーズの伝統を守りつつグラフィックがすごく綺麗で主人公も可愛いのですが、後半になると竹中直人がやたらと出てきてしまうので、暗い雰囲気がぶち壊されましたね、いい意味で。

シュタインズゲートの無限ループ

タイムトラベルをテーマにし、アニメ化・映画化にもなった有名作「シュタインズゲート」のとあるヒロイン攻略ルートの鬱っぷりがすごかったので、そこだけここで書かせて頂きます(もちろんこのゲームはかなりの良作ですよ)

主人公は肉体ごとではなく、記憶を過去の自分に飛ばすタイムリープマシンを偶然開発して何度も過去に戻りやり直しをするのですが、このルートだとやり直しをするのではなく、進みたくないがために同じ時間を延々と繰り返す事になります。

最初は幸せそうにしていた主人公なのですが、回数を重ねていく事によってドンドンと精神が追い詰められて壊れていき、その時の虚ろな様子にやられました。

このゲームは基本的に悲劇を回避しようと主人公が何度も過去のやり直しをするシナリオなので、他のルートも結構切ないし泣けるところもありますが、やる際はぜひこのルートを出して下さい、同じ時間を繰り返すしんどさが伝わってきます。

バジリスク最終話

アニメはこれ1つになってしまい、申し訳御座いません。地獄少女やエヴァなども入れようと思ったのですが、あれは鉄板すぎますし言わなくてもあれがどれだけ鬱アニメなのかは皆さんご存知だと思いますので、トラウマシーンのアニメは「バジリスク」の最終話だけにしておきます。

対立する種族の忍者達の殺し合いを描いた作品で、それぞれの想いがこれでもかというほど込められた良作アニメです。

愛する者のために戦い、愛する者を失い、復讐はいつまでも続く……お互いに殺し合い、復讐しあっているのでこの悲しみの連鎖はお互いが滅ぶまで終わる事はないでしょう。

そして迎える最終話(ここまででもずいぶん重いのでしっかり見て下さい)バッドエンドとは聞いていましたが、確かにバッドエンドでした。

ある意味これで幸せなのかもしれませんけど、それでもこんな終わらせ方しかないのかな、という思いと、始まってしまった以上、もうこうやって終わらせるしか道がないんだろうな、という思いがせめぎ合ってやるせなくなりました。

それでも私は結局、これは幸せなバッドエンドだと思う事にしました。時代や過去に縛られてしまうと、こういう幸せの掴み方しかないのでしょうね、これは私の感想なので、あなたはあなたの感想を考えてみて下さい。

それでは、長々と読んで下さってありがとうございました。一部シーンだけ取り上げましたが、作品としてもとてもいいものばかりなので、ぜひプレイしてみて下さい。