シリーズ第4作目が発売され、ぶっ飛んだ公式設定が話題になっている「ドラッグオンドラグーン」シリーズの伝説の始まりとも言える第1作目をご紹介させて頂きます。

特にこのシリーズ第1作目はキャラクター設定が色々とツッコミどころ満載な上に、頑張って頑張って出した最後のエンディングがあまりにも報われなさ過ぎて、このエンディングだけ知ってるという方もいらっしゃるようです(私はこのエンディングを見てから本編に入りました)

それでは、とある動画サイトでは「公式が病気」タグを付けられた「ドラッグオンドラグーン」の世界を、特にツッコミたい箇所を全力でツッコミながらお話させて頂きます。

世界の終末を描いたよくありそうでない物語

もうすぐこの世界は終わる……といった設定は結構あると思います。ゲームでもアニメでも映画でも、世界滅亡のカウントダウンがされている世界で主人公はそれを阻止して世界を守るために奮闘する、よくあるお話ですね。

ですが、そのよくある話をよくある作品にしなかったのが、これの凄さです。パッとストーリーを見るだけだと普通のアクションRPGだと勘違いしてしまいそうな部分は公式の狙いでしょうか。

設定を簡単に言いますと、主人公は滅ぼされた王国の王子で現在傭兵(殺戮大好き)、妹は世界を守る封印の最後を担当する女神(極度のブラコン)、親友は歌の上手い妹の婚約者(主人公の妹にゾッコン)、仲間は森に澄んで弟を殺された男性(重度のブラコン)、子供を奪われ敵に捕まった未亡人(子供大好き)、そしてパートナーであるレッドドラゴン(ツンデレ)

そして物語は女神である妹を必死に守って戦っていた主人公が敵にボロボロにされ(主人公が弱い訳ではない、戦局が厳しすぎる)瀕死の状態の時に、捕えられていた同じく瀕死のレッドドラゴンと契約を結ぶ事で物凄い力を手に入れる所から始まります。

ぶっ飛んだキャラクター設定

笑いを狙っているのか、と思いたくなるほどキャラクター設定がぶっ飛んでます。RPGに置いて重要なパーティメンバーに(パーティメンバー以外も)まともな人物が1人もいません

まず主人公、契約を交わした事で一切喋れなくなりますし(契約については後程)、その上すごく楽しそうに敵を切って切って切りまくります、彼の笑顔が見れますし、公式で殺戮大好き!になっていたはず。

妹は一見大人しくて可愛らしいのですが、実は兄である主人公に恋愛感情を抱いていて、最後の方になるとその本音が(兄と一緒になりたい、みたいな)晒されます。

親友はこれまた一見人のいい好青年のように見え、その歌声も素晴らしいのですが、実は物凄く嫉妬深くて元婚約者(女神に選ばれた為、婚約は解消となった)である主人公の妹を独占したいという欲望を抱えてます(これで三角関係の出来上がりです)

弟を殺された男性は、幼い男の子が大好きで大好きで、実の弟達をオカズにしていました(弟達が襲撃された時、彼はこっそり家の外に出て弟達をオカズにオナニーをしていたので彼だけが助かったのです)

未亡人は目の前で夫と子供を殺されたショックから「子供を食べて自分のお腹の中で守る」という考え方をするようになり、子供を食べる(比喩ではなく、本当に食べます)というカニバリズムをします。

パートナーであるレッドドラゴンは誇り高く自信家で最初は人間を愚かな生き物と見下して偉そうにしていましたが、徐々に主人公に心を開いていくようになります(唯一まともと取れるかもしれませんね、あと、性別はメスだとか単一性別ではないとか、バラつきがありますが、ファンからは主人公の嫁扱いされてます笑)

まとめると、殺戮大好き+お兄ちゃん愛してる+世界よりも好きな女+弟達をオカズにオナニー+子供を食べたい+ツンデレドラゴン、といった感じになってますよ、これ凄いでしょう?ここまでオカシイキャラクターを持ってきた公式に敬礼ですね。

強い力を手に入れるための代償

さて、それでは真面目な話に移りましょうか。もちろんあのキャラクター紹介はふざけてはいませんよ、あれが公式設定なのですから。

それで上記にも書いた「契約」ですが、ドラゴンや妖精など、人間が人外と「契約」を交わす事によりそれぞれが運命共同体となり、契約者は物凄い力を得る事が出来ます。

お互いの心臓を交換して運命共同体となるので、もちろん片方が傷付けばもう片方も傷付き、片方が死亡すればもう片方も死亡してしまいます。

それで契約者になるためには、その人が自分に取って一番大切にしている体の機能を失う事になり、主人公は声を、親友は歌を、弟を殺された男性は視力を、未亡人は子宮を失います(失った理由は上記のキャラクター設定で何となく分かると思います)

「親友はどうして歌を失くしたの?」となりますよね、歌が得意というだけでは一番大事な機能とは言えませんし、実は彼が愛して愛してやまない元婚約者が褒めてくれて嬉しそうに聞いてくれていたのが、彼の歌声だったのです。

愛しい女性を繋ぎ止め、癒してあげられる唯一のもの、彼女が唯一喜んでくれるものが自分の歌声だったので、彼は契約の際にそれを失いました。

なので後半、彼は歌うのですが、これが……これが声優さんの本気なのですね。これは実際に聞いてみて下さい、文章ではどうしても説明出来ませんし、ご自身で聞いた方が衝撃を受けますよ。

それぞれが力を得るために一番大切に思っている機能を失ってしまう事になるのは、なかなか悲しいですね、特に主人公は声を失くしてしまうので、一切喋りませんし、親友は唯一愛している女性に喜んで貰える歌声をなくしてしまったのですから。

この作品を鬱ゲーに入れた理由

ぶっ飛んだキャラクター設定だけを見るとただのバカゲーに思えて来るかもしれませんが、これはれっきとした鬱ゲーに分類されます(否定する方もいらっしゃると思いますが)

まず絶望的な箇所から始まり、上記では軽い感じで書きましたが、ポンポン人が死亡していきますし、未亡人が登場する際の高笑い(俗に言うヤンデレ笑い)は初めて聞いた時、ビビりました。

あとはついつい笑ってしまうのですが、契約のために歌声を失っているのに必死に愛する女性への愛を歌おうとしている親友の姿もやるせないですね(声優さんが本気出しすぎて笑ってしまいますけど)

後半になるにつれステージは暗くなり、話も重苦しいものへと変わっていきますし、その止めを刺したのが、例のエンディングです。

プレイヤーを唖然とさせて心を折る最強鬱エンド

この作品はマルチエンディングで、条件を満たすと出るエンディングが変わっていきます(ただしその条件は他のエンディングを見る事になっているので、エンディングを出していく順番は大体決まっています)

で、エンディングは全部で5種類ありまして、どれもこれもハッピーエンドとは言い難いものなのですが、中でも一番最後に見る事が出来るエンディングがネット上で評判を呼びました。

「抗え、最後まで」これはこのゲームのキャッチコピーで、実際プレイヤーは最後のエンディングを見るためにかなり頑張らなくてはいけません(その条件がかなり難しく面倒だからです)

すべてのミッションをクリアし、すべての武器を集め、無理ゲーとまで感じるラスボスを何とか頑張って倒さなくてはいつまでもこのエンディングは見る事が出来ませんので、プレイヤー達はそれまでの4つのエンディングを出して「次が最後だ、次こそ、次こそ幸せに……!」と気合を入れてラスボスに挑みます。

そして頑張って最後まで抗った結果が、アレです。必死に最後までいったプレイヤーは絶望に叩きのめされた事でしょうね、製作者側はどうしてあんなキャッチコピーを付けたのでしょうか、抗った結果がアレなのに。

とりあえず、どんなエンディングなのかはここでは書きません。ご自身で頑張ってクリア条件を満たしてみて下さい、くれぐれもネタバレやwikiを見ないように、衝撃が軽減してつまらなくなってしまいますので。

プレイ動画などの映像を見るならまだ大丈夫ですよ。けれど見るならせめてラスボス銭湯開始辺りからを見て下さい、どんなに難しいか、そしてそれをクリア出来たあとに来るエンディングの重みが分かりますので。

では、このゲームかなり難しいし面倒なシステムなのでなかなか自分でクリアまで行けない、という方が多いかもしれませんが、出来る所まででもご自身で頑張ってみて下さい、古いし今ならそんな値はしないと思いますよ。