映画・ゲームの方でもご紹介させて頂きましたが、殺伐とした雰囲気と、誰を信じ誰を疑うか、自分が生きるために誰かを殺せるかといったジレンマを表現しているデスゲームものは、スマホのアプリでも簡単に体験が出来ます。

アプリだからといって低スペックではなく、キャラクター・シナリオ・設定・演出がかなりこだわれていて、デスゲームもの初心者の方でも割と入りやすいので、この手のジャンルに入りたいという方にはオススメです。

スマホアプリの特徴と利点

映画は専用サービスに契約していないとレンタルショップで借りなければなりませんし、出来れば最後まで見たい、または一人暮らしでない場合は家族と趣味が合わないとテレビが空かずになかなか見る事が出来ませんね。

ゲームの場合は持っていなければ本体の方も購入しなければなりませんし、もちろんソフトも買って来ないといけないので一番お金が掛かってしまいますし、基本的にかなり長いものが多いです。

一方スマホアプリでは、自分のスマホを使うだけですし、ソフトはダウンロードなので手に入れるのも簡単ですし、画面を家族などと取り合う事にもなりません。

シナリオはゲームによりますがゲーム機ほど長くはありませんし、基本的にいつでもセーブなのでかなりお手軽でしょう、ちょっとひと手間空いた時にプレイする事が出来ます。

難点を上げるとすればダウンロード時間に少し待ってしまわなければならない事と、ゲーム機のソフトのようにキャラクター音声が入っていないという事、イベントムービーもそんなに入っていないという事でしょうか。

持っているスマホ・タブレットによりますが画面は小さ目になってしまうので臨場感は物足りないかもしれませんが、やはりお手軽感はこれが一番になると思います。

という訳で、デスゲームを取り扱ったオススメスマホアプリの一部をご紹介させて頂きます。有料アプリもありますので、その辺りは慎重に考えて下さいね。

裏切り者は誰だ 人狼ゲームをモチーフにした「鈍色のバタフライ」

仲のいい高校生達9人がある日突然拉致され、目が覚めると見知らぬ地下室に閉じ込められていました。指示に従ってそのまま歩いていくと古びた病院のような建物のホールに出て、そこでいきなりゲームの内容を説明されます。

ルールは「0時~7時の間は各個室にいなければならない」「9人の内誰か1人は“首謀者”であり、他の人間は首謀者を特定して宣言し、それが合っていれば首謀者は死亡し他の人間は脱出出来る」「ただし宣言を間違えた場合は宣言を行った者が死亡する」というものです。

また、「首謀者は毎日0時から7時の間に1人を毒殺していき、7日間以内に自分以外の全ての参加者を殺害出来れば脱出出来る」のですが、ターゲットに抵抗されては意味がないので、毎日0時から7時の間は全員の個室のカギがロックされて、首謀者が標的を決めると首謀者と標的のカギだけが開き、かつ殺害しやすいように標的は首謀者が来る前にガスで動けないようになっています。

それと、首謀者以外にも役割と能力が与えられていて、主人公とヒロインは個室のPCでチャットをし、情報を渡し合う事の出来る「共有者」(お互いの名前も把握出来ます)、他にもゲーム中に1回だけ誰か1人の役割を知る事が出来る「診断者」、1日1回誰か1人(本人含む)を首謀者から守れる「守護者」、5回首謀者の命令を聞かなければならない「造反者」などがいます。

知っている人はこの説明で気付いたと思いますが、このゲームは人狼ゲームをモチーフにしています。人狼ゲームとはアメリカ発祥のカードゲームで「汝は人狼なりや?」と呼ばれていたものです。

基本ルールは誰か1人が人狼となって毎晩誰かを襲い、他の村人達は与えられている能力を使いながら話し合いで推理し、人狼を当てるという推理ゲームですね、気になる方は「人狼ゲーム」「汝は人狼なりや?」で検索してみて下さい、面白いですよ。

話に戻ります。登場人物達は皆仲の良い仲間達で、けれど誰か1人が自分達を裏切って仲間達を1人ずつ殺しに来ているので、誰を信じ、誰を疑えばいいのか分からなくなり空気は段々重くなっていきます。

宣言はミスをすると自分が死んでしまうし、ずっと仲良くしてきた仲間を疑いたくはないけれど、このままだと他の仲間も、自分も死んでしまう……そんなジレンマが主人公達とプレイヤーを襲います。

選択肢で展開が変わるので、クリア済みのものとしては「疑って後悔すればいい」とだけ言っておきましょうか。

あなたの罪を暴く「トガビトノセンリツ」

こちらは「鈍色のバタフライ」と同じ会社が出したもので、WiiUダウンロード限定でそちらにも出ています。基本設定もあちらと同じで、仲の良い高校生達がいきなり拉致され監禁されて理不尽なゲームを強要される、といったものです。

ルールは、参加者10人は看守5人、囚人5人に振り分けられ、囚人はそれぞれ罪種が決められており、その通りに行動をしなければならないという事と、囚人の中に1人だけ“殺人鬼”が紛れ込んでいる、という事です。

勝利条件は「殺人鬼を処刑する事が出来れば他の全員の勝ち」「全ての看守が死亡すれば囚人全員の勝ち」「釈放された囚人は勝ち」です。

また、「殺人鬼が釈放されてしまうと他の全員が死亡する」「ゲーム開始10日目の22時にゲームの勝敗が決まっていなければ全員死亡する」というものもあるので、参加者達は何とかして殺人鬼を見つけ出さなければなりません。

しかし、その殺人鬼も謎の主催者に振り分けられて勝手に決められた大事な仲間ですので、自分達が助かる為に早速殺しましょう、とはいきませんよね。

それと、囚人と看守の部屋は壁一枚で仕切られていて隣同士なのですが、看守には囚人の部屋に大音量の拷問をする事も出来、殺人鬼は時間になると隔てている壁が取り残されてたまたま隣同士になっていた看守を殺害する事が出来ます。

囚人側の方が有利かな、と思いますが、看守側には1日1回誰か1人囚人を「処刑する」か「釈放する」かの権利がありまして、全員一致でしか行えませんが、確実に1人ずつ殺していく事も出来ます。

助かるために囚人もしくは看守すべてを皆殺しにしていくか、誰だか全く分からない殺人鬼を探すか……このルール、全員が生き残る、というものはないんですよね、「鈍色のバタフライ」でもそうでしたが、殺人鬼が生き残るには他全員もしくは看守全員が死亡、殺人鬼以外が生き残るには少なくとも殺人鬼が死亡しないとクリア出来ないようになっているのです。

長くなりましたので最後に。この登場人物達、かなり真っ黒ですよ、1回クリアして2周目に入るとそれぞれの心の中が見れたりするのですが、ほとんどのキャラクターがとんでもないものを抱えていた事に気付きます、それがどんなものなのかは、あなたの目で確かめてみて下さい。

姿の見えない殺人鬼「LOOP THE LOOP飽食の館」

こちらはシリーズ作品の1作目にあたります。「飽食の館」「飽食の館エピソード0」「錯綜の渦」「錯綜の渦エピソード0」「藝術家の庭」で、それぞれの後に短編集としてサイドストーリーが出されています。

本編の方は完全無料で、サイドストーリーだけ300円になっているのでかなりお手頃ですし、サイドストーリーはおまけのようなものですから、やらなくても大丈夫です(ただし、結構面白いですし、本編に関わって来るお話もありましたので、購入される事をオススメします)

それで、第1作目の「飽食の館」なのですが、魔法の館です。出口はどこにもなく脱出出来ないのですが、それぞれの星座の部屋は開け閉めする度に自分が欲しいと思い描いたものが何でも出てきます(ただし部屋の間取りを変える・部屋よりも大きいものを出す、などは無理です)

また、食堂に置かれている銀の皿は蓋を開ける時に食べたいものを思い浮かべるとそれが皿から溢れるほど出てきたりもしますので、まさに魔法です。

そんな謎だらけの館に閉じ込められて共同生活を行う事になった12人の性別も年齢も職業もバラバラのキャラクター達は、とても楽しそうに便利な館の生活を楽しんでいくのですが、ある日突然それは終わりを迎えます。

限られた空間の中で、限られた人数が、思い思いに好きな物を出して好きな事をして生活をしていけば、やがてそれは飽食の時を迎える……。

人が抱える闇、隠された欲望、深い心の傷、怪しい行動、疑いの目、信じたい気持ち、許せない想い……様々な思いが交差し混ざり合い、天国の館は絶望の館へと変貌を遂げる。

与えられすぎたために爆発する人の本性に、時計の鐘が悲しく鳴り響く。あなたの望みは何ですか?あなたは館の願いに気付き、叶えてあげる事が出来ますか?すべてはあなたの手に握られています。